不器用な神野くんの一途な溺愛
副委員長、震えてんぞ。

兄貴、気づいてんのか?ちょっと詰め寄り過ぎだろ……。


いつの間にか蚊帳の外になっていた俺。副委員長の様子がだんだんおかしい事に気づく。

けど、兄貴の口は止まらない。

今に限って、いつもより口がよく回るようだった。



「隠す気があるのかないのか……放送を使ってお互い美味しい蜜を吸ってるんだから、何だか可笑しな話だよね。

でも、だからこそ俺も気づく事が出来たわけだけど」



すると、その時。

小さな声が聞こえた。



「……のよ」



それは副委員長の声で、確かに声は小さいが、でも……それ以上の気迫を感じる。


今度はこっちが身構える番か……?

そう思った時だった。



「何が悪いのよ」

「え?」



副委員長が――――爆発した。


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