不器用な神野くんの一途な溺愛
「もう開き直って行くしかないわね」

「そーそー。長期戦覚悟でな」

「お互い、とんでない人を好きになったわね」

「……ぷ、そーだな」



いくら「面倒な奴」って思ってても、ソイツを好きになっちまったんだから仕方ねぇよなぁ。


きっと副委員長も同じだ。


諦める事が出来ねぇから、突き進むしかねぇんだよな、俺ら。



「よし、愚痴に付き合ってくれたお礼に何か奢るわよ」

「じゃあステーキ、今すぐ」

「学校から出るわけないでしょ。ほら、どのジュースがいいの?」

「チッ。結局ジュースかよ」



そして俺と副委員長はジュースを飲んだ後、大人しく授業に戻る。


あんまりボイコットしてると「神野、二年の授業についていけなくて嫌になったか?」とか担任に言われそーだからな。
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