不器用な神野くんの一途な溺愛
「あ、ありがとう……っ」
あまり話した事はなかったから、嬉しいな!
中島くんが毎日話しかけてくれるおかげで、神野くん以外の人と話す免疫がついてきた。
だんだん緊張せずに話せるようになってるのが、自分でも分かる。
神野くんが帰ってくるまでに、もっともっと頑張るぞ!
「ほんと……涼しー、ね……っ」
「……ちょっと驚いた」
「え?」
「最近、中島とよく話してるのを見たから俺も……っていう、ただの好奇心だったけど。
すごいね小野宮さん。話せるんだ」
「あ、ありがとう……?」
褒められてる、よね?
私が曖昧な返事をしたからか、早乙女くんは「あ、ごめんごめん」と言って少し笑った。