不器用な神野くんの一途な溺愛
「それにしても……」

「な、なに……?」



前は「小野宮とはケンカも出来ねー」って思ってたけど、呆気なく出来たな。

いや、ケンカが出来るまでに小野宮が「成長した」ってことか?


いや、そもそも――


何で小野宮はあんなに怒ってたんだ?泣くほどだぞ?

俺の話を聞けねーほど頭にキタのか?



「……ん?」



俺と副委員長がキスしたのが、小野宮は許せなかった?それで怒ったのか?



「……なぁ、小野宮」



朝は自惚れて玉砕したから、今度は初めに聞いておく。
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