不器用な神野くんの一途な溺愛
「お前、俺を上げるだけ上げといて、急に落とすのやめろ」
「あ、あげる?おとす……?」
握っている手の話?と、小野宮は繋いでいる手を上下に振る。
そのとんちんかんな姿に、思わず笑いが噴き出た。
「小野宮、お前ほんと可愛いな」
「だ、だから、さっきから何……?今日の神野くん、変だよっ」
「(変で結構だよ)」
心の中で毒づいて、小野宮の手を引っ張って胸の中に納める。スッポリ入るサイズに、意味もなく笑いが出た。
「なあ、キスしてぇ」
「い、嫌……ここ、外……」
「じゃあどこかの中ならいーのかよ」
「ひ、人に見られたくないの……っ」
そう言って、プイとそっぽをむく小野宮。先を歩いて、どうやら俺を置いていくらしい。
「あ、あげる?おとす……?」
握っている手の話?と、小野宮は繋いでいる手を上下に振る。
そのとんちんかんな姿に、思わず笑いが噴き出た。
「小野宮、お前ほんと可愛いな」
「だ、だから、さっきから何……?今日の神野くん、変だよっ」
「(変で結構だよ)」
心の中で毒づいて、小野宮の手を引っ張って胸の中に納める。スッポリ入るサイズに、意味もなく笑いが出た。
「なあ、キスしてぇ」
「い、嫌……ここ、外……」
「じゃあどこかの中ならいーのかよ」
「ひ、人に見られたくないの……っ」
そう言って、プイとそっぽをむく小野宮。先を歩いて、どうやら俺を置いていくらしい。