不器用な神野くんの一途な溺愛
「担任もあみだくじ好きだよな。クラス人数分のあみだくじなんて、すげー時間かかるからめんどくせーだけなんだけどな」
「そ、そうだね」
「……なあ、お前、いつまでそれ着てんだよ。脱げよ、休憩いけねーだろ」
頭からスッポリかぶっているお化けの衣装が、邪魔すぎる。莉子の背丈しかわからねーし、顔が見えねぇ。まさかこいつ、この姿のまま校内を回るつもりか?
グイと引っ張ると「わわ!」と中から慌てる声がする。
「なんだよ、まさか何も着てねーとか?」
「ち、違うもん……っ」
じゃあなんだよ――と思ったところで、クラスの女子がお化けを囲む。
「ふふふ、神野くん、よくぞ聞いてくれました。残念ながら莉子ちゃんは着衣はしているのですが」
「チッ、してんのかよ」
「ですが、ご期待ください!」
「そ、そうだね」
「……なあ、お前、いつまでそれ着てんだよ。脱げよ、休憩いけねーだろ」
頭からスッポリかぶっているお化けの衣装が、邪魔すぎる。莉子の背丈しかわからねーし、顔が見えねぇ。まさかこいつ、この姿のまま校内を回るつもりか?
グイと引っ張ると「わわ!」と中から慌てる声がする。
「なんだよ、まさか何も着てねーとか?」
「ち、違うもん……っ」
じゃあなんだよ――と思ったところで、クラスの女子がお化けを囲む。
「ふふふ、神野くん、よくぞ聞いてくれました。残念ながら莉子ちゃんは着衣はしているのですが」
「チッ、してんのかよ」
「ですが、ご期待ください!」