大学生をレンタルしてみた
クリスマス
晴人はバイトを始めた。自宅近くのコンビニのアルバイトで平日夜週5で入った。「金に余裕出てきた」と言う。
私は推薦入試で合格してきた子たち向けに案内を送ったり、3月の入試にむけての準備に追われていた。
「普通にデートしたい」
晴人が言ってきたのは12月に入ってからだった。私たちは基本的に私の部屋で過ごしていて、堂々と外では会ってはいなかった。職員と学生という間柄、見つかってはいけないような気がしていたからだ。
クリスマスは普通にデートしよう、と彼は言った。
クリスマス、私たちは11時半に駅で待ち合わせをして上野に行った。科学博物館に行きたい私と、動物園に行きたい晴人とで意見は分かれたけれど結局は動物園に入った。
寒い空気の中、ただ猿山を眺めるだけでも楽しいんだと知る。「クリスマスってこと忘れるね」と晴人が言ったけどそれでいいと思えるくらい楽しい時間だった。
私は推薦入試で合格してきた子たち向けに案内を送ったり、3月の入試にむけての準備に追われていた。
「普通にデートしたい」
晴人が言ってきたのは12月に入ってからだった。私たちは基本的に私の部屋で過ごしていて、堂々と外では会ってはいなかった。職員と学生という間柄、見つかってはいけないような気がしていたからだ。
クリスマスは普通にデートしよう、と彼は言った。
クリスマス、私たちは11時半に駅で待ち合わせをして上野に行った。科学博物館に行きたい私と、動物園に行きたい晴人とで意見は分かれたけれど結局は動物園に入った。
寒い空気の中、ただ猿山を眺めるだけでも楽しいんだと知る。「クリスマスってこと忘れるね」と晴人が言ったけどそれでいいと思えるくらい楽しい時間だった。