大学生をレンタルしてみた
ご飯を食べ終えた私たちは外に出るとイルミネーションの下をゆっくり歩き始めた。彼の手が私の手を取る。
暖かい光の下、クラシカルな雰囲気が少し私たちを緊張させる。
「あのさ」と晴人が先に口を開いた。
「さっきの話に戻るかもしれないけど、すごく自分勝手で申し訳ないんだけど、待ってて欲しい」
そう言って彼はポケットの中に手を入れた。ゆっくりとそこから取り出したのは小さな箱だ。
笑いながら「高くないからね」と言う。
とは言え、誰もが知ってる超有名ブランドのロゴから彼が真剣に探してくれたことが伝わる。
「はい」と私の手のひらに置いてくれた。
「開けていいの」
「うん、開けて」
私は小さな小さな宝物のような箱をゆっくりと開く。中から華奢なゴールドのネックレスが現れた。指先で持ち上げるとイルミネーションの前でキラキラとチェーンが揺れる。
「かわいい」
「俺にとっては限界の限界まで出したんだからね」
「分かってるよ、高いはずだもん」
私は早速マフラーを外し、首につけた。晴人は少し目を細めて見る。
「俺ね、椎果ちゃんには俺以外の男の人と幸せになってもいいよってどこかで思ってる。半分ね。もう半分は俺が幸せにしたいって思ってる。だから待っててくれますようにって気持ちでこれ選んだ。ずっと俺の近くにいてくれたらいいなと思って」
少し恥ずかしそうに私の頭を撫でる。まだ何も見たことがないような顔をして。
暖かい光の下、クラシカルな雰囲気が少し私たちを緊張させる。
「あのさ」と晴人が先に口を開いた。
「さっきの話に戻るかもしれないけど、すごく自分勝手で申し訳ないんだけど、待ってて欲しい」
そう言って彼はポケットの中に手を入れた。ゆっくりとそこから取り出したのは小さな箱だ。
笑いながら「高くないからね」と言う。
とは言え、誰もが知ってる超有名ブランドのロゴから彼が真剣に探してくれたことが伝わる。
「はい」と私の手のひらに置いてくれた。
「開けていいの」
「うん、開けて」
私は小さな小さな宝物のような箱をゆっくりと開く。中から華奢なゴールドのネックレスが現れた。指先で持ち上げるとイルミネーションの前でキラキラとチェーンが揺れる。
「かわいい」
「俺にとっては限界の限界まで出したんだからね」
「分かってるよ、高いはずだもん」
私は早速マフラーを外し、首につけた。晴人は少し目を細めて見る。
「俺ね、椎果ちゃんには俺以外の男の人と幸せになってもいいよってどこかで思ってる。半分ね。もう半分は俺が幸せにしたいって思ってる。だから待っててくれますようにって気持ちでこれ選んだ。ずっと俺の近くにいてくれたらいいなと思って」
少し恥ずかしそうに私の頭を撫でる。まだ何も見たことがないような顔をして。