はじめてのエール
13.クラスのピンチ!
体育祭二日目。
「次は、クラス対抗リレーです。参加するみなさんは準備をおねがいします」
アナウンスが流れた。
いよいよだ、先輩の出番。
えっと、二年一組は――。
あっ、あそこだ。赤いハチマキしてる。
背がスラッとしてるから、大勢のなかにいてもよく分かるな。
いつ見てもカッコいい……。
って、ポーッとしてちゃダメダメ!
ちゃんと応援しなくっちゃ。
二年のクラス対抗リレーが始まった。
二年一組は現在三位。
先輩はアンカーみたい。
二年一組のひとたち、みんな走るの早いし、このままいいペースで、最後までつなげられそう。
そう思ってたんだけど……。
いよいよリレーも終盤にさしかかったそのとき。
「うわっ!」
選手同士が接触して、何人かの選手が次々と転倒した。
そのなかには二年一組のひともいて。
三位をキープしていたのに、別のクラスの選手にどんどん追い抜かれていった。
それでもなんとか懸命に走りきり、先輩にバトンをつないだ。
現在の二年一組の順位は、六組中五位。
だけど、先輩は動揺するどころか、頼りがいのある笑みを浮かべていて。
合図とともに、さっそうとトラックを駆け抜けていく。
「わぁ……!」
なんてスピード。まるで風みたい。
先輩はあっという間に前の選手を追い越し、さらに前の選手に近づいていく。
すごい、すごい。胸が熱く、ドキドキしてきた。
「次は、クラス対抗リレーです。参加するみなさんは準備をおねがいします」
アナウンスが流れた。
いよいよだ、先輩の出番。
えっと、二年一組は――。
あっ、あそこだ。赤いハチマキしてる。
背がスラッとしてるから、大勢のなかにいてもよく分かるな。
いつ見てもカッコいい……。
って、ポーッとしてちゃダメダメ!
ちゃんと応援しなくっちゃ。
二年のクラス対抗リレーが始まった。
二年一組は現在三位。
先輩はアンカーみたい。
二年一組のひとたち、みんな走るの早いし、このままいいペースで、最後までつなげられそう。
そう思ってたんだけど……。
いよいよリレーも終盤にさしかかったそのとき。
「うわっ!」
選手同士が接触して、何人かの選手が次々と転倒した。
そのなかには二年一組のひともいて。
三位をキープしていたのに、別のクラスの選手にどんどん追い抜かれていった。
それでもなんとか懸命に走りきり、先輩にバトンをつないだ。
現在の二年一組の順位は、六組中五位。
だけど、先輩は動揺するどころか、頼りがいのある笑みを浮かべていて。
合図とともに、さっそうとトラックを駆け抜けていく。
「わぁ……!」
なんてスピード。まるで風みたい。
先輩はあっという間に前の選手を追い越し、さらに前の選手に近づいていく。
すごい、すごい。胸が熱く、ドキドキしてきた。