嘘つき運命ごっこ
*
「おばあちゃん、また来るね」
「ええ、待ってるわ。芙結ちゃん、元気で」
翌日。
夕方になり、パパと一緒に家に帰ることになった。
初七日や、四十九日など、まだまだ故人のためにすることはあるけれど、ひとまずはこれでひと段落ついたことになる。
「芙結、昨日の夜、ばあちゃんと何話してたんだ?」
帰りのタクシーの中で、パパが不意に問いかける。
「パパ、見てたの?声かけてくれればよかったのに」
「風呂上がりにたまたまな。女同士でいるところ、邪魔しちゃ悪いかと思って」
女同士……。
うん、確かに、あれはガールズトークだった。
おばあちゃん、可愛かったな。
「ひみつだよ。おばあちゃんの、恋の話だもん」
私が見えている赤い糸は、本物なんだ。
亡くなっても、空に舞い上がっていくなんて。
「おばあちゃん、また来るね」
「ええ、待ってるわ。芙結ちゃん、元気で」
翌日。
夕方になり、パパと一緒に家に帰ることになった。
初七日や、四十九日など、まだまだ故人のためにすることはあるけれど、ひとまずはこれでひと段落ついたことになる。
「芙結、昨日の夜、ばあちゃんと何話してたんだ?」
帰りのタクシーの中で、パパが不意に問いかける。
「パパ、見てたの?声かけてくれればよかったのに」
「風呂上がりにたまたまな。女同士でいるところ、邪魔しちゃ悪いかと思って」
女同士……。
うん、確かに、あれはガールズトークだった。
おばあちゃん、可愛かったな。
「ひみつだよ。おばあちゃんの、恋の話だもん」
私が見えている赤い糸は、本物なんだ。
亡くなっても、空に舞い上がっていくなんて。