嘘つき運命ごっこ
「芙結ちゃんたち、何話してるの?梨沙子もまぜてぇ~」


私の席に、三人目の来訪者がやって来る。

高校に入ってからの友達、神町梨沙子(じんまち りさこ)。

私よりも背は小さくて、笑うとたれ目がさらに優しい印象になって、可愛い女の子。


「おはよう、リサ。今日はちょっと遅かったんだね」

「あー、うん……。へへ……」


私からの指摘に、端切れ悪く笑ってごまかす姿に、ピンときた。

そっか、また告白されてたんだ。

リサは可愛い。
それは、私から見た感想だけではなく、誰から見ても。

男子から見ても。


この様子だと、きっとまたお断りしてきたんだろうな。
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