嘘つき運命ごっこ
「ううん、そんなことないよ。瑞貴くんは、絶対にずっと芙結ちゃんが好きだよ。見ていれば、分かるでしょ?」
「……」
気持ちなんて、目には見えない。
私が見えるのは、運命を繋ぐ赤い糸だけ。
リサに答えられず、黙り込んでしまうと、購買に行っていた瑞貴が戻ってきた。
「今日、めっちゃ混んでたよ~。ピタパン売り切れだった、残念。何の話してたの?」
焼きそばパンと牛乳パンを手にした瑞貴は、近くの椅子を私たちの席に寄せた。
「んー、ガールズトークだから、瑞貴くんには秘密。ね、芙結ちゃん」
「うん……」
相づちを求めて微笑む顔に、私は愛想笑いしか返せなかった。
「……」
気持ちなんて、目には見えない。
私が見えるのは、運命を繋ぐ赤い糸だけ。
リサに答えられず、黙り込んでしまうと、購買に行っていた瑞貴が戻ってきた。
「今日、めっちゃ混んでたよ~。ピタパン売り切れだった、残念。何の話してたの?」
焼きそばパンと牛乳パンを手にした瑞貴は、近くの椅子を私たちの席に寄せた。
「んー、ガールズトークだから、瑞貴くんには秘密。ね、芙結ちゃん」
「うん……」
相づちを求めて微笑む顔に、私は愛想笑いしか返せなかった。