嘘つき運命ごっこ
*
お弁当も食べ終わり、リサと一緒に教室を出た。
例のごとく、瑞貴も一緒に行きたがったけれど、行き先がトイレだということを告げると、気まずそうに引き下がった。
本当の行き先は図書室で、瑞貴の顔を見ている余裕が無かったからなんだけど。
「芙結ちゃん、具合悪いの?」
「え?」
「さっき、あまり喋らなかったから」
図書室に向かうまでの廊下で、リサが隣で不安そうに眉を下げた。
「そんなことないよ。えーと、ほら、今日は月曜日だから。次の休みまで長いなーって」
「ふふ、そうだね。一時間目から数学なんだもん。眠いのに、頭使っちゃった」
お弁当も食べ終わり、リサと一緒に教室を出た。
例のごとく、瑞貴も一緒に行きたがったけれど、行き先がトイレだということを告げると、気まずそうに引き下がった。
本当の行き先は図書室で、瑞貴の顔を見ている余裕が無かったからなんだけど。
「芙結ちゃん、具合悪いの?」
「え?」
「さっき、あまり喋らなかったから」
図書室に向かうまでの廊下で、リサが隣で不安そうに眉を下げた。
「そんなことないよ。えーと、ほら、今日は月曜日だから。次の休みまで長いなーって」
「ふふ、そうだね。一時間目から数学なんだもん。眠いのに、頭使っちゃった」