嘘つき運命ごっこ
リサの反応にホッとしながら、図書室を目指す。

その途中には若菜のクラスもあって、土曜のことも気になって、道すがらそっと覗き込んでみた。


あれ?いない。

……なんだ。


ホッとしたような、残念なような、不思議な気持ち。


胸に手を当てて、ふうと息を吐く。

その時、リサが「あ」と声を漏らした。

視線の先を追うと、空き教室に若菜と美奈実先輩。
そして、杉尾先輩の三人の姿があった。


なんてタイムリーな。
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