嘘つき運命ごっこ
「芙結ちゃんのお友達だよね。確か、若菜ちゃん?」

「うん、そうだよ」

「そっか……」


何か思うところがありげなリサが、若菜たちを見つめる。


「若菜がどうかしたの?」

「え?ううん、どうかしたってことでもないんだけど、前に、芙結ちゃんが何日か休んでいた日があるでしょ?おじいちゃんのお葬式で」

「うん」

「あの時ね、若菜ちゃん毎日、芙結ちゃんは今日もいないの?って、教室に……。だから、ちょっと気になっちゃって」


そういえば、葬儀の後で登校した日に、若菜は何か言いたそうだった。

結局、聞けずじまいになっていたけど……。
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