嘘つき運命ごっこ
「えっ、ちょ……っ、瑞貴……っ!?」
「ごめん、少しだけ」
「っ……!」
背中に回る腕の力が強くなって、苦しくて息が喉元で詰まる。
ドキドキと騒がしい心臓は、……どちらのもの?
どれくらいの時間が経っただろう。
ふたりでしばらくそうしていたら、不意に車のクラクションが鳴り響いて、お互いビクッと反応して、自然と体が離れた。
クラクションが向けられた先は私たちではなかったようで、見つめあって黙り込んでしまった。
「ごめん、少しだけ」
「っ……!」
背中に回る腕の力が強くなって、苦しくて息が喉元で詰まる。
ドキドキと騒がしい心臓は、……どちらのもの?
どれくらいの時間が経っただろう。
ふたりでしばらくそうしていたら、不意に車のクラクションが鳴り響いて、お互いビクッと反応して、自然と体が離れた。
クラクションが向けられた先は私たちではなかったようで、見つめあって黙り込んでしまった。