嘘つき運命ごっこ
「ありがとう、リサ」

「うん。……でも、梨沙子ちょっとショックだった」

「えっ!?」

「芙結ちゃん、梨沙子に声をかけたのって、赤い糸があったからなんだね……」

「!!」


確かに、今の話だけを聞いていたら、別にリサを利用するだけ利用して、友達になりたかったわけじゃないように聞こえる。


「あ、あのね、リサに声をかけたのは、瑞貴と糸が繋がったのを見たからだけど。でも、それだけじゃないの。私がリサのことを好きなのも本当だし、大事な友達だと思ってるの。本当だよ。今さら、信じてもらえないかもしれないけど……」


そんな怖さもあって、恐る恐る本音を伝える。

私の不安を打ち消すみたいに、リサは今までで一番の嬉しそうな笑顔を見せてくれた。


可愛い……。
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