嘘つき運命ごっこ
ライトを持って歩く背中を、追う。
相変わらず雷は怖いけど、すごく安心できるのはきっと、この淡い光のおかげ。
その後は、食卓テーブルの真ん中に学さんのライトを置いて、ふたりで遅い夕飯を食べた。
オール電化住宅の楯岡家では、すっかり冷めてしまった煮込みハンバーグを温める方法が見つからなくて、冷たいままで。
「あの……昨日、パパにバラされたから分かると思うけど、私、料理下手だから……」
学さんが、ハンバーグを口に運ぶ。
「あ、あの!まずかったら残していいんで!直子さんの料理ばっかり食べてきた学さんの口に合うなんて思ってないから!」
ドキドキしながらまくし立てると、冷静にモグモグしていた学さんの喉元がごくんと動いたのが見えた。
「まずくない。ていうか、うまいけど」
相変わらず雷は怖いけど、すごく安心できるのはきっと、この淡い光のおかげ。
その後は、食卓テーブルの真ん中に学さんのライトを置いて、ふたりで遅い夕飯を食べた。
オール電化住宅の楯岡家では、すっかり冷めてしまった煮込みハンバーグを温める方法が見つからなくて、冷たいままで。
「あの……昨日、パパにバラされたから分かると思うけど、私、料理下手だから……」
学さんが、ハンバーグを口に運ぶ。
「あ、あの!まずかったら残していいんで!直子さんの料理ばっかり食べてきた学さんの口に合うなんて思ってないから!」
ドキドキしながらまくし立てると、冷静にモグモグしていた学さんの喉元がごくんと動いたのが見えた。
「まずくない。ていうか、うまいけど」