嘘つき運命ごっこ
*
「おはよー芙結、昨日大丈夫だった?」
チャイムの主は予想した通りに瑞貴で、並んで学校に向かう途中で、心配そうな表情で顔を覗き込まれた。
「大丈夫って?」
「だって芙結、雷苦手じゃん。停電も困らなかった?」
ギクッと心臓が強ばる。
雷のこと、何で知ってるんだろう。
瑞貴に話したことは、なかったはずなんだけど。
「うん、大丈夫。学さん……、あ、新しいお兄ちゃんね。学さんがそばにいたから」
三日間もふたりきりだなんて、どうなることかと思っていたのに。
雷は怖かったけど、ふたりの距離が縮まったから結果的にはよかったのかな。
「おはよー芙結、昨日大丈夫だった?」
チャイムの主は予想した通りに瑞貴で、並んで学校に向かう途中で、心配そうな表情で顔を覗き込まれた。
「大丈夫って?」
「だって芙結、雷苦手じゃん。停電も困らなかった?」
ギクッと心臓が強ばる。
雷のこと、何で知ってるんだろう。
瑞貴に話したことは、なかったはずなんだけど。
「うん、大丈夫。学さん……、あ、新しいお兄ちゃんね。学さんがそばにいたから」
三日間もふたりきりだなんて、どうなることかと思っていたのに。
雷は怖かったけど、ふたりの距離が縮まったから結果的にはよかったのかな。