嘘つき運命ごっこ
「ああ、仲良くやってるんだね……」


私の返答に、瑞貴は面白くなさそうに呟く。


「いつでも俺のこと呼び出していいって言ったのにさぁ。ずーっとスマホの前で待機してたのに!芙結が全然鳴らしてくれないから、寝不足だよ」

「元気いっぱいに見えるけど」

「芙結に会えば、俺はいつでも元気満タンなだけ!授業中に寝るし」


子どもみたいにプイッと顔を背ける瑞貴は、同い年の男子のはずだけど、何だか可愛い。


私はクスクスと気づかれないように笑って、スタスタと先を行く瑞貴を追いかけた。
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