嘘つき運命ごっこ
パパが玄関先でグルグルやってる間に、私はリビングで待つことにした。
いつもならすぐに制服は着替えてしまうのだけど、今日だけはそのまま。
こういうちゃんとした場では、制服の方がいいんだもんね、確か。
どんな人かな。お兄ちゃんって。
仲良くなれるかな。
ずっと兄弟がほしかったから、楽しみ。
「いたっ……!」
まただ……。
右手の小指が痛い。
こんなこと、今までになかったから、見えない糸の先の相手に何かあったのかと、不安になる。
なんて、そんなことが感じられる能力があるのかは、謎だけど。
というか、パパはまだグルグルしてるのかな。
玄関から移動した気配はない。
ひとりで黙っていると落ち着かなくて、テレビをつけた。
一年前のドラマの再放送をやっている。
いつもならすぐに制服は着替えてしまうのだけど、今日だけはそのまま。
こういうちゃんとした場では、制服の方がいいんだもんね、確か。
どんな人かな。お兄ちゃんって。
仲良くなれるかな。
ずっと兄弟がほしかったから、楽しみ。
「いたっ……!」
まただ……。
右手の小指が痛い。
こんなこと、今までになかったから、見えない糸の先の相手に何かあったのかと、不安になる。
なんて、そんなことが感じられる能力があるのかは、謎だけど。
というか、パパはまだグルグルしてるのかな。
玄関から移動した気配はない。
ひとりで黙っていると落ち着かなくて、テレビをつけた。
一年前のドラマの再放送をやっている。