嘘つき運命ごっこ


その後は、ふたりで私が作ったオムライスを食べて、学さんが食器を洗ってくれた。


今日のオムライスは、チキンライスの味付けもちょうど良かったし、たまごもフワフワに焼けて、成功だった。

瑞貴にもお弁当で作ってあげるなんて言っちゃったけど、いつもこのクオリティでいけるわけじゃないから、悩むな……。

チキンライス、明日のお弁当用にちょっと多めに作っておけばよかった。


なんて、のんきに考えていた食後のこと。

ソファーに座って、テレビのリモコンを手に取る。

スイッチを入れて、お気に入りの番組に切り替えようとした、その時。


家の前に車が止まる音がして、間髪入れずに玄関が開き、バタバタと誰かが飛び込んでくる足音が響いた。


リビングに顔を見せたのは、パパ。
そして、少し遅れて直子さんも。


キッチンにいた学さんも、不思議そうにリビングを覗く。


「あれ?パパ、帰るの早……」

「芙結、おばあちゃんちに行くぞ!」

「え?」
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