嘘つき運命ごっこ
持ってきた荷物をリビングに置かせてもらい、明日から訪れるであろう親戚やご近所さんに見られても良いように、3人で家の中を片付けることにした。
「仕事行けないって電話しないとな。そうだ、芙結、明日の朝になったら、しばらく休むって学校にも連絡入れるからな。お前も、友達とかには言っておけよ」
そう言って、パパは早々と上司に電話をかけた。
向こう側には絶対に見えているはずはないのに、スマホを耳に当ててお辞儀をしている。
私は、まずは瑞貴に連絡をしなきゃ。
明日もまた家に迎えに来るなんて、無駄足を運ばせちゃいけないし。
スマホを指で操作して、メッセージアプリのトーク画面を出す。
『おじいちゃんが亡くなったから明日から少し学校休むね』
……これで、よし。
「仕事行けないって電話しないとな。そうだ、芙結、明日の朝になったら、しばらく休むって学校にも連絡入れるからな。お前も、友達とかには言っておけよ」
そう言って、パパは早々と上司に電話をかけた。
向こう側には絶対に見えているはずはないのに、スマホを耳に当ててお辞儀をしている。
私は、まずは瑞貴に連絡をしなきゃ。
明日もまた家に迎えに来るなんて、無駄足を運ばせちゃいけないし。
スマホを指で操作して、メッセージアプリのトーク画面を出す。
『おじいちゃんが亡くなったから明日から少し学校休むね』
……これで、よし。