兵士となった幼馴染の夫を待つ機織りの妻
「清隆さん、せめて身体を拭いてから」
「構わないと言っただろう」

 まだ布団も出していないのに、青畳の上に横にされ浴衣を剥ぎ取られる。茜色の光が部屋に差し込み、雪乃の白い肌をほのかに浮かび上がらせた。

「綺麗だ……雪乃……何度この肌を思い浮かべたことか」

 清隆は吸い寄せられるように唇を寄せた。汗ばむ肌を撫でると興奮した清隆の息が荒くなりはじめ、時折柔らかい肌に吸い付くと痕を残す。

「はぁっ……ああっ……あなたっ……あっ」

 性急な夫の愛撫で、身体が高められていく。下半身が疼き始めると、蜜に群がる蜂のように、清隆は顔を下ろしてそれを舐め始めた。

「ああんっ、そんなところ……だめぇ……っ」

 膝の間にある頭を抑えても、びくともしない。むしろ膝の頭を手で押さえつけられ、大きく広げられる。

「あああっ、だめぇ、もうっ……ああっ」

 ビクン、ビクンと身体が震え、快感が背中を貫き全身が愉悦に染まる。脳天が真っ白になるほどの快感に、雪乃は身体をのけ反らせた。

「気をやったか……雪乃」

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