野球と彼女の関係
メンバーをなんとかそろ
えることが出来た俺は、
寮に戻った。
「だーいーすーけーっ」
叫びながら部屋に入ると
すでに真由と大介がいち
ゃこいていた。
「あ。なおちゃん。おか
えリー」
「「な…なおちゃん?」」
俺と大介の目は点。
「なおちゃんってよんで
もいいよね~?」
真由には、全く自覚が無
いみたいだが、なおちゃ
んは、さすがにまずいと
思う。
俺は大介にアイコンタクト
で、自分の意思を伝えた。
それに気づいた大介が、
代わリに答えた。
「はたから見たら、付き合
ってる人達みたいやから、
あかん。」
「だいちゃんには聞ぃてへ
んしっ!なおちゃんにきぃて
んの~」
「俺には答える権利ないん?」
まじめそうな顔をして、大
介は、真由を見つめる。
このままでは、俺が原因で
2人が喧嘩をしてしまう、
と判断した俺は、たまリか
ねて、口を挟んだ。
「真由が、俺に親しみをも
ってくれるんは、すっげぇ
うれしいんやけど、やぱ、
付き合ってる人らちゃうん
やし、そーゆーのはやめと
こか?俺は別にいいけど、
大介は嫌やと思うし。」
真由はいまいち納得いかな
い様子。