野球と彼女の関係
寮生活開始
「な~お~ちゃ~んっ」
愛莉独特の、媚びた感じが全くない
無邪気な笑顔。
「どしたん?」
子供の俺は、気恥ずかしくて目すら
ろくにあわせない。
「今日暇?」
そんな俺にも、愛莉は、笑顔で話し
かけてくれる。
「暇じゃない」
「なんで~?」
「今日母さんの病院いかなあかんから。」
「あ、そっか。じゃあ愛莉もいく!!」
「まじ?」
ピピピピピ
目覚ましがなる。
「懐かしい夢見た、、」
夢で愛莉に逢えたことに喜びを感じ
ながらもどことなく心苦しい。
「おふくろなぁ、、」
俺の親父とおふくろは俺が中学にあ
がると同時に離婚した。
当時の俺はおふくろに付いていきた
かったけど、おふくろは俺を親父の
もとに置いて出ていった。