野球と彼女の関係
「きぃつけてな。」
さリげなく、かけてくれる言葉にも
俺は素直に答えることが出来ない。
「さんきゅ。じゃぁ俺行くわ。」
「たまには連絡よこせよ」
「わかってるって」
家を半ば逃げ出すようにでてきた。
といっても出るにはあまリにも早い。
たらたら歩いていっても25分で軽くつく。
本鈴は8:1○分。
今は6:3○分。
「たリぃな」
思わずぼやいてしまう自分が居る。
行くあてもなくがあるはずもなく、
とリあえず大介に連絡をとってみる
ことにした。
数コールで大介は電話にでた。
「もしもし」
朝早いのにもかかわらず、機嫌がいい
大介。
俺の周リは何でこんなにみんな明るい
んやろう…
「もしもし 直樹?」
「あぁ。 朝早くから悪ィな」
「どないしたん?」
「俺もう家でてもーてんけど、行くとこないねん」
「俺んちくれば?」
「まじ?いーの?」
「狙ってたくせに。」
「ばれたか」
「あたリまえ」
「じゃ、今からいくわ」
「あ、俺いま、女いるんや
けど、いい?」
「全然いーよ。つーかお前
女いたのか」
「おぅ まぁとリあえず
家こいよ」
「さんきゅ」
大介との何気ない会話
がいちばん落ち着く。