(短編)ありがとうって言いたい☆
―あたしと朱美は、小学校からの大親友。
あたし達二人は、いつもどんな時でも一緒というくらい仲良しだった。
高校も、朱美と一緒の所へ行きたいがために、あたしは嫌いな勉強を随分頑張った。
そのかいあって、あたしは自分のレベルより上の高校へ難無く合格し、朱美と同じ所に入る事ができたんだ。
そして、あたしと朱美は高校のクラスも一緒になって、席も前と後ろだ。
「紺野」と「桐谷」。
あたし達二人は名字が近いから―
小学校の時からクラスが同じになると、自然とずっと席も近くになっていた。
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