(短編)ありがとうって言いたい☆



「…麻里華、遅いよー!何してるの〜?早くしないと置いてっちゃうよー」


あたしより先に走っていた朱美がくるっと振り返り、笑って言う。


「もう待ってよお〜朱美!いま行くから―っ!」


あたしは一瞬朱美に笑い返して、また後を追い掛ける。


―それでも、やっぱりね…

親友だから_

大事だから_

ねぇ・伝えたい言葉があるよ。


いつか、きっと、ちゃんと言いたいよ。

いつになったら、ちゃんと、言えるかな_?

ありがとうの気持ち・・・。


いつか、言えるまで・

ちゃんと・素直になりたいよ―・・・。




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