(短編)ありがとうって言いたい☆
「涼が遅すぎるのっ!あたしと一緒に行きたかったら、もっと早く起きてよっ」
あたしは、相変わらず可愛いくない。
やっと、素直になれたと思ったのに_
前とちっとも変わってない。
「…ぁ?んだそれ、いつも俺が早いし。今日はたまたま、だろ?…俺はいつもお前の事待っててやってんのに」
と、涼が言い返してきて_
「なっ、何よー!誰も待っててなんて頼んでないのにさー!!」
あたしも、また負けじと言い返す。
「ちょっとちょっと二人ともっ!朝から喧嘩しないっ」
そんなあたし達の様子を見兼ねたらしい朱美が間に割って入る。
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