図書室の姫
──────…
「…」
思わず息をのんだ…
こんなにしっかりと彼女を見たのは初めてだ。
いつも隣に座っていたのになんで気付かなかったんだろう…
ドクン
ドクン
胸の高鳴りは収まることはなく、激しくなるばかりだ。
─────…
ハッ…
俺視線に気付いたのか、久野充美が大きい瞳でこちらを見ていた。
「あっ…いや…
あの…ゴメン、邪魔したか…?」
あ…でっかい目。睫毛長いなぁ…
そんなこと思ってたら、彼女はキョトンとしたように俺を上目遣いで見る。
俺が立ってるから仕方ないんだけど…