図書室の姫
登校中────
「おはよう!岬チャーン!」
ドスッ
「うっ…おはよう…岬」
「よっ、ヒロ」
まったく朝から元気のいいやつだな…
「なぁ岬今日カラオケ行かない?」
「行かない」
「そんなはっきり断るなよ…
昨日マイちゃんから電話があって岬くんもっていうんだよ〜…なっ頼む!」
「行かないし。マイって誰?」
名前覚えてない…
「マイちゃん覚えてないの!?俺らの学年で一番カワイイよ〜!」
一番カワイイか…
俺はなぜかその時久野充美が頭によぎった…
「ふ〜ん…」
俺はヒロの話しに適当に相づちをうつと、さっさの学校に向かう足を速めた。