図書室の姫
「岬〜置いていくなよ〜!」
後ろからヒロが走ってくる。
「おはよう、浩クン」
「おはようございます、浩先輩!」
ヒロがこっちに向かってくる途中、何人もの女子がヒロに頬を赤らめて挨拶している。
ヒロは女好きだが、顔がいいのでモテる。
「おはよう皆〜」
キャーーッ
ニコニコしながら笑って手を振っている。
「…お前はほんとうに調子がいいな」
「女の子は皆カワイイよっ」
そう言ったヒロの笑顔は効果音で言うなればキラッだな…
───────…
────…
しばらくして学校に着いた。学校までは最寄りの駅から15分くらいかかる。
まぁ俺は学校がわりと近いから毎朝歩いて登校している。