図書室の姫
──会話
俺は驚きを隠せ無かった。
普段全然回りと関わろうとせず、口を閉ざしていた彼女が話しかけてくれるなんて…
俺が黙っていたのが気になったのか、久野はこちらを向いた。
ドキン
また…だ……
顔が熱くなるのを感じた。
いったいどんな顔してんだろッ…また昨日のような顔になっているかもしれない…そう思ったらなんだか恥ずかしくなってきた。
「おい…聞いているのか?
図書室に来たんだからなんでそんな所に立っているのか不思議だな…」
久野の言い方はまるで男の喋り方のようで、他の女のようなウザさを感じなかった。