図書室の姫
「久野サンは…いつもここにいるのか?」
─クスッ…クスクス
わ…笑われた?
「お前女子が嫌いなんだろ?
あたしに話しかけるなんて変わってるな。
しかも…久野サンって…
あはっ」
「なっ…」
でもなんでそんなこと知ってるんだ?
「なんでそんなこと知ってるんだと言いたげな顔だな。」
ハッ
そんだろ普通…昨日初めて言葉を交わしたんだ。
それに、本当に俺が女に話しかけようとするなんて…
「一人で百面相やってるつもりなのか?」
不思議に思った。
久野ってこんなに喋るヤツだったか?