図書室の姫





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久野と話してから俺は毎日、図書室に行くようになった。

だけど久野は俺が話しかけると、逃げるように場所を変えるか出ていってしまう…




もどかしい…




いつからかそう思うようになってきた。

俺は半分諦めかけた…俺じゃ、わかってあげられないのだろうか?



久野は本当に関わりたくないんだ、誰とも。








そんなことを思いながら、今日も図書室に来ている。



ドキッ




久野はいつもの所にいた。
だけど


彼女は眠っていた。




「ぁ…」

その時

俺は久野の睫毛が濡れてるのに気が付いた…






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