図書室の姫
久野は泣いてるんだ…
どんな夢を見てるんだ?
原因なのか?人と関わらなくなった…。
俺は無意識のうちに久野を抱きしめていた。
サラッ
久野の柔らかい、きれいな髪が俺の頬をくすぐる。
「ん…」
久野が起きたのに気付いた。
「…お前何して……離せよ!」
「…離さない」
ギュッ
俺は腕に力を込めて久野に言った。
「俺は…お前が気になるんだよ。
なんで…そんなに関わろうとしないんだ?
なんで……泣いてたんだよ」
「お前には…関係ないだろ!」
「関係無いかもしれない…
だけど、俺はお前のことを知りたい。
それは関係無いことか?」