図書室の姫
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「要するに…
ひょんなことからお前らは知り合って、今の関係になった…ってこと?」
「まぁ…だいたいそんな感じかな」
「そうだな…」
俺も久野も"図書室…で"ってことは言わなかった。
俺は久野と話すきっかけをくれた図書室のことを言いたく無かったし、それに…これからもまた二人であの場所に居たいって思ったから。
久野はどう思っているのだろう?
心の中で俺と一緒の考えだったらいいな…
ってなに考えてるんだ!
そんなの、たまたまかもしれないのに…
気付けばヒロが満面の笑みで俺たちを見ていた。