図書室の姫



───────…


「………えーそれでは、今年度の成績優秀者のスピーチに移りたいと思います」



「おっくるぜ、くるぜ美人だったりして」

「うるせーな、黙ってみてろよっ」

バコッ

「いたっ…岬は女に興味がないからって、何も殴ることないじゃん」

「うっせ」

まぁ確かに興味は無いな。だって考えてみろ、あんな高い声で、いつも自分の外見を気にしてるような"女"に、はっきり言って興味は起きない。



チラ
チラ



そんなことよりさっきから周りの女がコッチをみてる気が…
ま、気のせいだな。



「……それでは、久野充美さん壇上へ上がって下さい」




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