図書室の姫
俺たちが教室を出ると園見が駆け寄ってきた。
「ヒロくんたち、これからの予定は?」
「あっ!マイちゃん、カラオケ行くんだけど来るよね!」
「本当に!?
行く!…岬くんと久野サン?も一緒に?」
「実は話すと長くなるんだけど……
……」
────────…
──────…
「えぇ!?そうだったの!
久野サンが、すご〜い!?
岬くんの女嫌いは…直った?」
「多分まだムリ…
でも久野は特別」
俺が素直に言うとその場にいた3人が顔を赤くさせていた。
「どうしたんだよ…?」
久野はうつむいてるし、ヒロと園見は顔を見合せている。