図書室の姫




なつかしいな…1年前、衝撃的だったな…って俺は年寄りか。


チラ


彼女…久野充美は今俺の隣の席にいる。



ボー…



相変わらず、というか始めから彼女は周りと違っていた。

彼女の席は窓際。

いつも彼女は空をみている。いやこちらから見ればそうかもしれないが、やっぱり前髪が長すぎで顔が見えない…


「あれ〜岬ちゃん誰をそんなに見つめているんですか〜?」

「っあ!?」

俺そんなに見つめ…いやいや、見てたか?

「誰かな〜?って……久野サン?…なんで?

もっと可愛い娘いるよ〜…って聞いてる?」

「聞いてる…よ」


俺…なんか…



変?



女だ…ぞ?






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