その日…あたしは泣いたんだよ。

裕は、知らないと思うけど

いっぱい、いっぱい

泣いたんだよ。

辛かった。 信用はしてなかったけど

愛してたから……

もう、裕が言ってた言葉は嘘なんだと思うと

辛くて、悲しくて

あたしは、なんのために生きてるのだろう

そんなことばかり考えてた。

裕に愛してもらうのが、

なによりの支えだった。

先輩との思い出もあと少しで消えるとこだったのに…

裕……前、言ったよね?

「お前のこと、嫌いになったりなんてしないし、他のやつのことも好きにならないから。」

って……

あれは、嘘だったの?

あたしなんて……

いないほうがいいのかな?


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