いよいよ明日。

手術の日。

「なあ、屋上いかねえ?」

「屋上?いいよ。」

屋上から見る空は

星がきれいだった。

「きれいだな…」

「うん。」

「明日だな。」

「うん。」

「もう、お前とこんな風に過ごせねーのかな?馬鹿みたいな日々…」

「裕……」

「俺、こえーよ。どっちみち死ぬとか言ったけど、死ぬのがこえーよ…」

裕は震えていた。

あたしは、裕を抱きしめて言った。

「誰だって、死ぬのは怖いよ?」

「……」

「大丈夫。あたしがいるよ。」

本当はあたしもすごく怖かった。

震えてる裕を抱きしめながら

あたしも震えてた。

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