裕と会わなくなって、1週間が経った。

今…裕は何をしているんだろう…

あたしは、授業中も空を見ながら、裕のことばかり考えていた。

「~♪ ~♪」

携帯が鳴った。

(ヤッバっっ!!)

「誰だ~携帯鳴らしてる奴!」

あたしは、手を挙げた。
でも、先生は急用だといけないからと言って、電話に出ることを許してくれた。

相手は…雅也君だった。
「はい…どーしたの?」

「ごめん!授業中だったよね?」

「まぁ…で、用件は?」

「裕が…」

「え…すぐ行く!」

あたしは、走った。

全力で……
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