甘の弱な君が好き【完】
募る思い










橙真side


今日も緑と2人、応用室で昼飯


最近の俺らの昼メシはもっぱらコンビニ


そろそろ飽きた。



「青にそんなこと言われたの?」



「おう。」



昨日の出来事を緑に話した。



今日の朝HPの時も青の態度は挑発的なものだった。



「へー、青もなかなかやるねぇ」



「あいつ、本気の目だった」



あんな青、見たことがない。らしくなかった。



「橙真は本当にそれでいいの?」



「は?」



「藍ちゃん、取られてもいいの?」



じっと見つめられて、思わず息を呑んだ。



その言葉に胸が狭くなることを自覚してるのに、



「…俺には関係ないだろ。」




そう言って、はぐらかして、自分の気持ちを無視してしまう。


「あー、食堂のパン食べたいなぁ。」



緑がコンビニのゴミを応用室のゴミ箱に放り投げてそう呟く。


「それは…確かに」


食堂のパンが恋しい。


まじでうちの学校のパン美味しいんだよな。あれを日常的に食べれる一般コースが羨ましい。

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