甘の弱な君が好き【完】
「…なんか体調不良なのに、嬉しそうっすね」
ベットの隣に腰掛けて、笑う青くん
「そ、そうかな?」
やっぱり私顔に出てるんだ…
「なんかいいことあったんですか?」
「実は北浜さんと…仲直り出来たんだ」
「…良かったっすね」
「うん、嬉しい」
「俺、橙真さんに余計なこと言ってしまったかもしれないです」
青くんの表情はとても苦しそうだった。
静けさの中、秒針が動く音
「どういうこと?」
「もうこれ以上藍先輩に傷ついて欲しくなくて『中途半端に関わるな』って、行っちゃいました。すみません、俺余計な真似を」
ああ、私ってなんでこうなんだろう。
青くんが私のこと好きって知ってるのにどうして配慮できないんだろう。
謝らないといけないのは私だね。
「…青くんごめんね?」
「なんで、藍先輩が、」
透き通った目が私を捉えて揺れる