甘の弱な君が好き【完】
「は?なんで、今その話」
突然話変わりすぎじゃない?
「いいから」
緑に急かされて、咄嗟に使い心地を思い出して言葉を並べる
「……すごく良くて流石って感じ。ここのチャックとか、ステッチとか、色味も好きだし」
使い心地も良くって、むしろ仕事だけの日とかでも使ってしまうくらい。
俺のこと知り尽くしてる2人だからわかったような工夫がたくさん
「ふっ、はは」
「なんで笑ってんだよ」
目を見合わせて笑い出す2人
何がそんな面白いんだか
「それ、本当は僕らがあげたわけじゃないよ」
「どういうことだよ?」
じゃあ誰が…?
「藍ちゃんだよ。きっとたくさん橙真のこと考えて選んでくれたんだよ。ただ真白ちゃんがプレゼント上げてるところ見て、自信無くしたみたいで、僕のプレゼントってことにしてほしいって」
「…なんだよそれ」