甘の弱な君が好き【完】

「みんな芸能コースの人とは関わりたいけど、我慢して眺めてんじゃん?なんで空気読めないの?」


気がつけばクラスの女子たちに囲まれていて、完全に見方はいない状態になっていた



「ごめんっ」



謝ることしかできなくって、俯く


昨日まで優しかったみんなは打って変わってみんな敵のよう…



「ちょっと、あの時は私もいて、3人で帰ってたのをうまく切り取られたんだよ!」



「あんたも調子乗りすぎ」



すぐ駆け寄ってフォローしてくれる黄子ちゃんにまで白羽の矢が立ってしまった



「帰国子女だったらなんでも許させると思ったら大間違いだからね。」



そんなトドメのような一言が放たれた。


知らなかったけど、どうやら一般コースと芸能コースは友達になることすら御法度とされているらしく、



特に男女で友達になるなんてありえないことらしい。
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