甘の弱な君が好き【完】

『あ、いえ、違うくて!あれはっ、デートしてたんじゃなくって、隣に黄子ちゃんもいて!もちろん青くんとも付き合ってません!』



「ふっ、そっか。」



分かりやすく焦って、真実を伝えてくる藍



そんな必死にならなくてもいいのに



まあ、付き合ってないならよかった。



『あ…別になんて興味ないですよね』



すみません、と声のトーンが落ちる


こいつは俺が藍に興味がないと思ってるらしい


まぁ、振ったんだからそうだよな。行動が矛盾してるのは俺の方だ。



「あるから興味。青と本当に付き合ってるのか気になってた」



でも決めんだ、誤魔化さないって。



『え…』




「てか、一般コースで騒がれてんじゃねーの?なんかされてねー?」



『まあ、ちょっとは…でも大丈夫です!』



…なんだよ今の間。


絶対なんかあるじゃん。



「ほんとかよ」



『それに今、元気になりました!』



「は、え?」



『推しからの電話で元気100倍です!』
< 188 / 222 >

この作品をシェア

pagetop