甘の弱な君が好き【完】

もしかして最初っからこうなること見越してたのか?なんて怖い考えが浮かぶ



「ちゃんと私を納得させてくれないと、藍ちゃんに酷いことしちゃうかもね?」



不敵に笑う真白のスマホに映し出されたのは、別荘へ行った時BBQしながら藍と俺が肉を食べているツーショット



「お前それ、」



「ちゃんとMVP獲れたら、これは消してあげる。出来るよね?」



それは脅し


この写真を流出しようとしてるわけか。そんなことされたら俺も藍もたまったんもんじゃない。



これ以上藍を悲しませたくない。



でも真白は本気だ。全力で俺から藍を奪おうとしてる。



「…分かったよ」




俺が、MVP取ればいいんだろ?


行事ごととかめんどくさいしいつもてきとーにしてたけど、今年はそうはいかないな。













< 193 / 222 >

この作品をシェア

pagetop